目にするもの、鼻先にとどく香り、耳へと響く音、口に入れるもの、そして手足で触れるもの。子どもたちにとって五感を使うことは、学びのはじまりです。
一日のうちの多くの時間を過ごす園舎には、木や土、植物、石などの自然素材を取りいれ、「はだし保育」のできる環境を整えました。ほんのり木の香りに包まれて。自然を肌で感じる園舎での時間が、感性ゆたかな体づくりをサポートします。
園舎全体に床下冷暖房を設置しています。冬は温かい空気を、夏は除湿し冷たい空気を循環させるので、部屋と部屋の温度差が少なく、体への負担も軽くなります。床には厚みのある尾鷲の杉の無垢材を選び、冬でも素足で心地よく木のぬくもりを感じることができます。
塗装や接着剤などの化学物質をできるだけ使わず、自然素材を使用しました。直接肌に触れやすい壁には紙のクロスを、内装材にはシラス壁を選んでいるため、湿度をコントロールするほか、空気の浄化作用もあります。
また、子どもが寝転がった時に見上げる天井は、構造材をあらわしにしています。
走って転んだときのケガを減らすため、テラスにはゴムチップを、園庭には全面に天然芝をはっています。また、保育室の扉は指づめを防止する工夫をしました。テラスの階段は段差をできるだけ少なくし、安全面に配慮しました。
それぞれの部屋へと光を採りこみ、空や緑を眺められるよう、南側に園庭を配置しました。それを囲むように保育室、事務室、地域交流室を設け、建物の中央に事務室を置いたことによって、大人はあらゆる場所を見渡すことができ、あちこちへ走り回る子どもたちを見守りやすくしています。また、道路側の窓を少なくし、防犯、防音、プライバシーにも配慮しました。
保育室の園庭側には全開放できる窓を設けました。その窓からロフト上部の窓へ、そして扉に設けた無双窓へと風の通り道をつくったことで、園庭に出なくても風を感じることができます。生活の中心となる保育室は、五感を使って思い思いに過ごすことができる空間です。
保育室は区切りのない一つの部屋となっているため、子どもたちは月齢の違う子との交流を体験できます。少人数制であるからこそ、自分より小さい子の世話をしたり、お兄さん、お姉さんと一緒に遊んだり、まるで家庭にいるかのようなあたたかな関係が生まれる場所となっています。
天然芝を全面にはった園庭では、自然とふれ合う機会を増やします。イベントを催したり、ボール遊びをしたり。園庭での遊びにはさまざまな発見や楽しみがあり、子どもたちの興味の幅を広げます。
園庭に面して深い軒をつくり、その下にテラスを設けました。窓を開け放すと、保育室からテラス、園庭へとひとつの空間のようにつながり、素足で園庭へと出ることができます。自然と親しむ園庭では、小さな気づきや好奇心が芽生えやすく、ゆたかな体験へと導きます。
ピロティは、エントランスでありながら、プライベートスペースである保育施設とパブリックスペースである地域交流施設とをほどよく分け、子どもたちやご家族様、地域の皆様などを迎え入れます。
門扉を閉じれば子どもたちの遊び場へとかわるピロティは、構造材をあらわしにし、ガラス屋根を採用しています。半屋外で明るく開放感があるため、雨や強い日差しを遮りながらも自然を感じながら遊ぶことができ、お子様の発育を手助けしてくれるスペースです。
多彩なプログラムを行える地域交流スペースでは、日ごろより地域の皆様とのふれあいを大切にしていきます。
お茶を飲んだり、イベントを催したり、地域の人々の憩いの場となっています。
ベビーカーや車椅子の方も利用できるように駐車場、トイレ、室内に段差のないユニバーサルデザインを取り入れています。
建物の中央に事務室があるため、子どもたちの見守りだけでなく、訪れる方、地域の皆様などの出入りも見やすく、防犯性を高めています。
体調が悪くなったときなど、一時的にお預かりしています。看護師が常駐しているので安心です。
駐車場は広く、送り迎えの時間帯も駐車場がいっぱいになる心配がありません。
Tel 059-386-2055 (電話受付時間 / 8:00-17:00)